もはやロイヤルバークデールはスピースのひとり舞台。16番、17番も連続バーディとしてクラレットジャグを確実なものとした。最終ホールでグリーンに向かうスピースに浴びせられたのは、ギャラリーからの万雷の拍手だった。
今月27日に24歳の誕生日を迎えるスピースは次戦「全米プロゴルフ選手権」でキャリアグランドスラムの偉業に挑む。「グランドスラムは人生のターゲットともいえる。キャリアのゴールだ。でも、彼ら(グランドスラム達成者は)ゴルフの世界を越えた存在。もちろん僕はまだ全然そのレベルに達していないし、存在でもない。良いスタートだとは思うけど、まだまだ進んでいかなくてはならない」。圧巻の強さを見せた23歳は、伝説の一打と共にさらなる高みに歩き出す。