大会3日目のラウンド後には、米国の国民的スターであるフィル・ミケルソンが長女のハイスクールの卒業式を優先し、全米オープンを欠場する可能性が濃厚であると発表した。
全米オープンで優勝すればキャリア・グランドスラム達成となる。だが、それよりも家族を優先するミケルソンの決断は、米国では「さすがだ」と絶賛されている。
そんなふうに次々にいろんなことが起こる中、優勝争いに浮上したのはジェイソン・ダフナー(米国)だった。オハイオ出身の地元選手。2000年にプロ転向し、現在40歳。ダフナーの人生にも次々にいろんなことが起こった。
下部ツアー時代からパットの名手と呼ばれながら、米ツアーではなかなか勝てず、かつては親友の今田竜二にパットのアドバイスをした途端、今田が初優勝を挙げたという出来事は今も忘れられない。
ダフナー自身は2012年に「チューリッヒクラシック」で初優勝を挙げ、同年5月に「バイロン・ネルソン選手権」で2勝目を達成。