そして昨年、下部ツアー23位となって今季の米ツアー出場権を獲得。初めてフル出場が叶い、ソニーオープン4位、バーバソル選手権はプレーオフで負けて2位と上位入りを経験し、今大会でついに初優勝を飾った。
幼いころからゴルフの指導をしてきたのは父親だが、練習を強いられたことは一度もなく、「すべては自主的」。その中で、韓国ジュニア選手権を4年連続で制覇した。
年齢制限で米ツアーメンバーになれないことを知りながら2012年のQスクールに挑んだのも「いい経験になる」と思い、キム自身が決意したという。
師と仰いでいるのは同じ韓国出身の大先輩、崔京周。今年のバーバソル選手権で惜敗した後、崔から「負けたっていい。次に勝てば、それでいい。キミにはこれからたくさんのチャンスがあるんだよ」と励まされ、悔しさを噛み締めながら「はい」と答えた。
今日の最終日。2位に6打差を付けて折り返したが、後半に入ると10番、13番、14番と続けざまにボギーを重ね、表情が険しくなった。そのときもキムは自分自身にこう言い聞かせたのだそうだ。