思えば、ガルシアにとっても、この大会、このTPCフォーシーズンズは思い出深い場所である。1999年に19歳でプロ転向し、米ツアーのデビュー戦となったのが、この大会だった。そして、いきなり3位に食い込み、「天才」「エルニーニョ」と騒がれて、注目の的になった。2004年にはこの大会で勝利を挙げ、今は亡きバイロン・ネルソンと並んで笑顔の記念写真を撮った。
だが、メジャー4大会で何度も惜敗を繰り返し、何度もクラブを握り直す悪癖をギャラリーから口汚く野次られたりしているうちに、ガルシア自身の言動がおかしくなり、マナーやエチケット違反を繰り返して成績は下降の一途になった。
「ゴルフをするモチベーションが何もない」
一時は引退説が囁かれ、もうガルシアの復活はないと見られていた時期もあった。だが、結局、彼はゴルフを辞めず、クラブを振り続けてきた。ガルシアを立ち直らせたのは「成績が下がったときも変わらず応援支援してくれた友人知人やファンだった」。
そんなガルシアも、今はもう36歳。4年ぶりに挙げたこの勝利は、スペイン人選手としてはセベ・バレステロスと並ぶ米ツアー通算9勝目になった。