そうまでしてデイが今大会に出場した理由は2つ。1つは大会スポンサーのRBC(ロイヤル・バンク・オブ・カナダ)がデイの契約先でもあること。そして、もう1つは、デイ自身が前進していくためだ。シーズンエンドのフェデックスカップ・プレーオフ4戦を勝ち進み、「10ミリオンのボーナスを獲得するのが次なる目標。そのために自分を少しでも有利なポジションに置きたい」。
プレーオフ4戦の先にはプレジデンツカップが待っている。そして来年はリオ五輪も待っている。どちらの大会でもオーストラリアを代表して戦うことをデイは切望している。
「僕の国は北米と同じぐらいのサイズの国土だけど、人口はカリフォルニアの2倍ぐらいだけ。ゴルフ市場は決して大きくはない。でもゴルフを愛する人々は僕を見て応援してくれている。五輪は、かつてはアマチュアのためのものだと思っていたけど、母国を代表して参加してメダルを取れたら、すごいよね」
デイが五輪出場を望む秘かなる理由は、もう1つあるそうだ。
「僕の友達で、以前、バスケットボールで五輪に出てゴールドメダルを取ったアメリカ人がいる。そいつの家に遊びに行ったとき、メダルを取るって、いいなあと思った。どんなふうに戦って、どうやって勝ったか。その瞬間のことを後々、語ることができる。歴史の一部になって振り返ることができる。そんなふうになれたら、すごいよね」
