メジャー連勝!優勝カップを掲げるスピース
全米オープン最終日、優勝を競い合った選手たちなら身に付けている技術レベルは世界屈指のハイレベル。だが、優勝できるかどうか、とりわけメジャー大会で勝利を掴むことができるかどうかは、「最後は運だ」と多くの選手たちが口を揃える。
なるほど。敗者たちの歩みを振り返ってみると、確かに彼らには肝心なところで幸運が巡って来なかった。
この日、先にホールアウトしたスピースに追い付き追い越すチャンスがあったのは、ダスティン・ジョンソンただ一人。だが、ジョンソンは72ホール目に2オンしていながら、まさかの3パット。「イーグルで優勝」の可能性も、「バーディーでプレーオフ」の可能性もふいにしてしまい、「パーで敗北」した。
ジョンソンは2010年の全米オープンでも54ホールを終えて首位に立ちながら、最終日はまさかの「82」を叩き、8位に甘んじた。同じ年、全米プロでも優勝に迫りながら、72ホール目にバンカーをバンカーだと認識せず、ソールして罰打を科せられ、プレーオフ進出を逃した。