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【舩越園子コラム】全米オープンを制したJ・スピースの「もらった運」と「呼び込んだ運」

【舩越園子コラム】全米オープンを制したJ・スピースの「もらった運」と「呼び込んだ運」

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2015年6月23日 08時26分

 3度目のメジャー惜敗。その原因は、突き詰めれば、技術力や精神力、あるいは注意力や集中力なのかもしれないが、ここまで惜敗が重なれば、運が悪いねと言いたくなる。

 ジェイソン・デイも、そうだ。マスターズでも全米オープンでも、いやいや、メジャー4大会のすべてにおいて、優勝目前まで迫りながら、幾度も惜敗を繰り返してきたデイ。オーストラリア人として初のマスターズチャンピオンの座をアダム・スコットにもっていかれた2013年の惜敗は記憶に新しい。全米オープンには過去4度出場し、2位が2回、昨年は4位と、3度も惜敗を味わった。

 そして迎えた今年。首位に躍り出るほどの好調なゴルフをしていながら、よりによってそんな肝心なときに持病のめまいに襲われた。土日は本領発揮できずじまいで敗北。なんて運が悪いのか。そう思わずにはいられない。そう思いながら優勝したスピースを「運」の見地から眺めると、彼こそは幸運の持ち主だと思えてくる。

 マスターズで勝利を挙げたその年の全米オープンの舞台がチェンバーズベイだったことも、スピースにとってはラッキー要素の一つだった。大半の選手が「初体験」で挑んだコースを、スピースは2010年全米アマのときに体験済みで、それは間違いなく彼のアドバンテージだった。

 さらに、スピースのキャディのマイケル・グレラーは、この地で結婚式を挙げたほどの生粋の地元民。グレラーがそもそも備えていた土地勘がこの全米オープンにおいて大いなる助けになったことは明らかで、スピース自身、「マイケルのおかげだ。チームで手に入れた優勝だ」と感謝しっぱなし。

 けれど、スピースが今年の全米オープンをチェンバーズベイで開かせたわけではないのだから、その幸運はスピースがたまたま「もらった運」だ。そして、彼の勝利にもっと大きな貢献をしたのは、彼自身の前向きな姿勢が「呼び込んだ運」だ。

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