勝った人は、アダム・スコット。今週の始めにキャリア初の世界一に輝いたばかりだが、王座に就いたら就いたで、すぐさま自分に目標を課したところがスコットらしかった。
「今週は世界ナンバー1プレーヤーとしてプレーする味を満喫したいと思っている。でも、王座に留まる期間を決してショートステイにはしたくない」
スコットは今大会で13位より上位に入らなければ、世界ランクはすぐさま2位へ陥落する状況にあった。世界一のプレーヤーが絶対に上位に入るぞという強い思いで挑み、もちろん他選手たちも虎視眈々と勝利を狙う。そんな人々がこぞって押し寄せた優勝争いが大混戦になったのは当然の流れだった。
最終的には、最終日を5アンダー、11位からスタートし、4つ伸ばして首位に並んだスコットとジェイソン・ダフナーのプレーオフになり、3ホールのサドンデスを制したのはスコットだった。
王座滞在期間を1週間から2週間に延ばしたスコットは、優勝の喜びとともに、こんな言葉を口にした。