レギュレーションの上がり3ホールは、すべて見事なパーセーブ。プレーオフ1ホール目の18番もグリーン左サイドのバンカーからピン1メートルに付け、パーパットを沈める圧巻のサンドセーブで切り抜けた。
そして2ホール目の18番では2打目をピン1.5メートルに付け、バーディパットを沈めてガッツポーズを取った。
勝利を決めた直後、ヒューズは興奮混じりに「今、頭に浮かぶのは、終盤にたくさんパーセーブしたことだけだ」と語り、誰よりも秀でたチップ&パットを重ねて栄冠を掴み取った今の心境は「スーパー・スペシャルだ」と笑顔を輝かせた。
なかなか2勝目が挙げられなかった現実を糧にしてきたと振り返ったヒューズだが、今週の彼には、もう1つ、強いモチベーションがあった。
前週のプレジデンツカップの開催コース、ノース・カロライナ州のクエイルホロウ・クラブは、ヒューズの自宅のすぐそばだった。しかし、世界選抜チーム入りを逃したヒューズは、目と鼻の先で開催されたプレジデンツカップを戦うことができず、「それが本当に情けなく、悔しかった」そうだ。