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頭をよぎった4年前の敗戦 松山英樹のマスターズ制覇の裏にあった“サンデーバックナイン”の感情【新春インタビュー・松山英樹のホンネ】

頭をよぎった4年前の敗戦 松山英樹のマスターズ制覇の裏にあった“サンデーバックナイン”の感情【新春インタビュー・松山英樹のホンネ】

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2022年1月3日 18時00分

ではマスターズはどうだったのか。今まであまり語られていない感情があったと松山は告白する。「3日目終わった時点から緊張がすごくて、最終日の朝も緊張が解けませんでした」と、あの激闘を振り返った。

初日を2位タイ発進とすると、2日目を終えて首位と3打差の6位タイ。そして3日目に「65」をマークし首位に立った。2位とは4打差。勝利は目の前だったが、そのとき松山は押しつぶされそうなプレッシャーと闘っていたという。

そんな最終日も前半から快調に進み終盤、同組のザンダー・シャウフェレ(米国)が追い上げを見せてきた。「14番くらいからザンダーに勢いが出てきた。自分がリードしているのに、そのとき4年前に負けた全米プロのことを思い出してしまった。攻めなきゃいけないと思って攻めたら池に入るという(笑)」

17年8月、「全米プロゴルフ選手権」ではサンデーバックナインに入って単独首位に立つも、最終盤で崩れて勝利を逃し目に涙を浮かべた。そのときの失敗が頭をよぎったという。それを乗り越えようと攻めの姿勢に転じたが、15番パー5の2打目で放った完璧な4番アイアンのショットがグリーン奥の池につかまった。

「距離が4番アイアンでピッタリだったんですけど、アドレナリンが出ているのは分かっていて、でもショート(手前は池)もさせたくないし、いつもどおり打てばと思ったらフェースの芯とボールの芯がガチッと当たって、『ここで出なくても』という感じでしたね(笑)」

ここでスコアを落としたが、その後ザンダーも失速。先に上がったウィル・ザラトリス(米国)をなんとか1打振り切り、歓喜の勝利の瞬間を迎えた。

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