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全米プロの大本命は松山英樹の天敵、ジャスティン・トーマス【スギちゃんに聞く】

全米プロの大本命は松山英樹の天敵、ジャスティン・トーマス【スギちゃんに聞く】

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2021年5月20日 08時00分

さらに、ティショットのスコアへの貢献度、『ストロークス・ゲインド・オフ・ザ・ティ』に限定すると、12年の1位はバッバ・ワトソン、2位はマキロイ、そして7位のキーガン・ブラッドリー(米国)は全米プロでは3位タイだった。「その年にティショットで自信を持っていた人も、12年の全米プロでは上位に来ている」と杉澤氏は分析する。

これらのデータを踏まえると、今年の全米プロで勝ちそうな選手が見えてくる。

■ショット力が高く、ピート・ダイと相性がいいのはJT

「今年の『ストロークス・ゲインド・ティ・トゥ・グリーン』を見てみると、現在1位はブライソン・デシャンボー、2位はコリン・モリカワ、3位はジャスティン・トーマス、4位はジョン・ラーム、5位はブラッドリー。このなかで軸は誰なの? といったら、トーマスなんですよ。

ショット力もありますし、今年のザ・プレーヤーズ選手権で優勝しているので、ピート・ダイ設計のコースとの相性がいい。ピート・ダイ設計の特徴は逃げ場所がないこと。グリーンの右に池があって、ピン位置が右なら、当然左に打ちたくなる。左に外せば池に向かって下りのアプローチしか残らない。上りのパットを打つには、ピンと池の間の狭いスペースに打ってくださいということ。そういうコースの特徴をとらえているトーマスは、気持ち良く行く可能性はあります」

トーマスで思い出されるのは、17年の全米プロ。最終日に一時は単独首位に立ち、メジャー初優勝が近づいていた松山英樹だったが、バックナインで失速して5位タイに終わり、トーマスに優勝をさらわれた。ホールアウト後、松山が杉澤氏のインタビューに涙をこらえながら答えたのが印象的だった。

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