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“時代遅れ”のスイングを改造し、復活優勝したR・マキロイ【舩越園子コラム】

“時代遅れ”のスイングを改造し、復活優勝したR・マキロイ【舩越園子コラム】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2021年5月10日 12時00分

2019年秋に世界選手権シリーズのHSBCチャンピオンズで優勝して以来、勝利から遠ざかっていた北アイルランド出身のローリー・マキロイウェルズ・ファーゴ選手権を制し、2年ぶりの復活優勝を果たした。

20年のマキロイのスイング これが時代遅れ?【連続写真】

マキロイはメジャー4勝の元世界一だが、昨今は不調にあえぎ、今大会を迎えたときは世界ランキング15位まで後退していた。調子を崩した原因として、マキロイ本人が「ブライソン・デシャンボーを意識しすぎたせいだ」と明かしたのは今年3月だった。

もう少し正確に言えば、マキロイは「デシャンボーの飛距離を意識しすぎて、自分自身もパワーアップしよう、飛距離アップしようと試みた結果、調子が狂った」ということ。このままでは自分と自分のゴルフを見失ってしまうと気づき、「もう飛距離を追い求めることはしない」と公言。同時に、大勢の米ツアー選手を指導している英国人のピート・コーエンを新コーチに迎えたことも明かした。

マキロイには幼少時代からの長年のコーチであるマイケル・バノンがいる。だが、コロナ禍による移動の制限やバノンが高齢であることを考慮し、米ツアー会場で指導を受けやすいコーエンと新契約を結び、バノンは電話などでメンタル面を含めた相談をする「永遠のコーチ」という位置付けにした。

そして、新コーチのコーエンが指摘したマキロイのスイングの最大の問題点は、驚いたことに「モダン・テクノロジーを駆使して開発された近代クラブに彼のスイングが合っていない」ということ。端的に言えば、マキロイのスイングが“時代遅れ”になっていたことだった。

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