悪夢のようなラウンドとなった。ジョージア州にあるアトランタ・アスレチッククラブで開幕した、米国男子メジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」。石川遼は15オーバーでまさかの最下位スタートとなった。
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すべての始まりは11番。セカンドショットが池に入り、ここをダブルボギーとすると「徐々に体が硬くなってしまった」。260ヤードと距離のある15番パー3ではティショットが池に入りトリプルボギー、さらに16番でボギー、17番でも池ポチャでダブルボギーを叩くと、18番ではティショット、ドロップして放った第3打と立て続けに池に落とし連続ダブルボギー。前半だけで10オーバーと大きくスコアを落としてしまう。
後半に入っても悪い流れは変わらず、2番でボギー、3番ダブルボギー、そして続く4番ではこの日6度目の池ポチャでダブルボギーを叩き、終わってみれば15オーバー。今季の「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」で記録した“83”を更新する自己ワーストスコア“85”を叩きがっくりと肩を落とした。
「コースが難しいという以前に、自分の思い通りのスイングができなかった」前週に米ツアー最高成績へ自身を押し上げたスイングとは別物だった。新スイングに取り組み始めて1か月もたっておらず、調子の上下があることは覚悟の上だが、年に4度しかないメジャーの大舞台であまりにも悔しい乱調。予選通過が絶望の中で迎える2日目。何かをつかんで終えたいところだ。