シャウフェレも16番で7メートルを沈めてジョンソンに2打差と詰め寄った。しかし、17番も18番もパーどまり。ジョンソンとの差を縮めることはできなかった。
そんな2人を傍目に、ジョンソンは淡々と安定したゴルフを続けた。14番ではセミラフに、16番ではフェアウェイバンカーに捕まった。だが、どこからでもグリーンに乗せ、どこからでもパーを拾った。
そして72ホール目はバンカーからピン1メートルに寄せ、バーディフィニッシュで勝利。終わってみれば、2位との差は3打に広がったが、楽勝ではなく辛勝だった。
思えば、シャウフェレやトーマスが2017年にこの地で酔いしれた美酒の味をジョンソンは一度も味わったことがなかった。ツアー選手権出場は今年が11回目。過去には何度もツアー選手権優勝とフェデックスカップ総合優勝に王手をかけながら、ことごとく逃がし、悔しさを噛み締めた。
とりわけランク1位でツアー選手権に臨みながら、ラフに苦しんで6位タイに終わった2016年の悔しさは「受け入れがたいものだった」。昨年大会では、勝ちたい気持ちが先走り、最下位に終わった。その悔しさが彼の闘志を今まで以上に煽った。