米国の例の中には、「乗用カートは1台に1人」のように、おそらく日本では採用が難しいものもある。
だが、米国流にバンカーレーキを取り払ったり、18ホールのスループレーを採用したりしているゴルフ場は日本でもちらほら見受けられる。クラブハウスやレストランを閉め、駐車場でシューズを履いたり、お弁当を持参することを推奨しているゴルフ場もある。密集、密接、密閉を避けるためのこうした前向きな取り組みは素晴らしいと思う。
「ゴルフは感染リスクが低い」とは、ゴルフ場なら無条件に「行っていい」という印籠や安全保障ではなく、その安全性が保たれ続けるかどうかは、私たちゴルファー一人ひとりとゴルフ場の双方の心がけや姿勢次第なのではないだろうか。
ゴルフを愛すればこそ、慎重に行動し、感染防止のための工夫や努力は惜しまざるべし。外出自粛の日々、そんな思案を重ねている。
文・舩越園子(ゴルフジャーナリスト)