「“バカなことはやめろ”と言った」　タイガー・ウッズが“自分指名”をするまで【プレジデンツカップ コラム】

「アーニーのチームはいいチームだよ。彼らにとっては母国で開催される選手もいることを忘れてはいけない。私たちにとってはアウェーの大会。彼らにとってはホームなんだ」ウッズは述べた。「さらに重要なのは、観客も影響してくる。オーストラリアでやるということは、チームにいるオーストラリアの選手やインターナショナルチームの選手達への応援も多くなるのはわかっている。私たちの応援はそこまでないだろう。他のスポーツもそうだけれど、彼らの土俵に行くことに関して最高なのは、観客が静かになることだ。僕のチームの選手はとても負けず嫌いだから、そんな環境だったらさらにいいプレーをしてくれるだろう。彼らも燃えるだろうね」

ゲームプランを考えながら、ウッズのメンタルギアのスイッチはすでに入っている。ペアリングに関する議論はトップ8選手が決まった時点で始まり、温度やスタート時間からパットの名手、アプローチの名手まであらゆることが考慮されている。

「僕と副キャプテン達で1つになって議論し、誰と誰が組むかを今決めていかないといけない。また、誰が先に行くのか、どうやって代替ショットを打つか、フォーボールを行うか、どんなボールを使用するか、性格や勝算、ドッグレッグでプレーしやすい選手、誰が特定のホールでバーディをとりやすいかなどを決めていかなくてはいけない。それが全て。ゴルフに関する細かい仕事が実りはじめている」

細かい仕事の一部はウッズのプレースケジュールの設定だ。選手は最低2マッチを行わなくてはいけない。キャプテンは日曜のシングルスの前に1回だけプレーすることができる。

これはキャプテンと選手を兼任する43歳のウッズにとっては好都合だ。ウッズは詳細を明かすのを避けたが、誰がウッズとタッグを組むかは選手達、アシスタントたちと議論し語った。

彼はチームにいる11選手のうち、リード、デシャンボー、クーチャー、ジョンソンの4選手とはチームを組んだことがある。ウッズはプレジデンツカップで24勝15敗1分の記録を持ち、3度大会で勝利しているため、彼とプレーする選手は誰でもその勝算に後押しされる。