「“バカなことはやめろ”と言った」　タイガー・ウッズが“自分指名”をするまで【プレジデンツカップ コラム】

その日本で、ウッズは歴史をつくった。彼はサム・スニードのキャリア通算勝利数に追いつくツアー通算82勝目を完全優勝で飾った。しかし、そんなウッズはその時もキャプテン推薦の最後の4選手の決定を熟考していた。外からの声で意思が変わることはなかった。それよりも競争力旺盛なウッズはいつも彼と米国選抜チームにカップをもたらしてくれる最高のチームになるような選手を選ぶつもりだった。

そうなると、チーム選抜はウッズにとって難しいものになる。ウッズは自身に加えてトニー・フィナウ、ゲーリー・ウッドランド、パトリック・リードの計4名を選抜した。この4人がすでにチーム入りしていた、ジャスティン・トーマス、ダスティン・ジョンソン、パトリック・キャントレー、ザンダー・シャウフェレ、ウェブ・シンプソン、マット・クーチャー、ブライソン・デシャンボーに加わった。

リッキー・ファウラーはキャプテン選抜から漏れたが、ブルックス・ケプカが欠場となったため最後の枠に入った。

今年のチームから脱落した1人は、ウッズの長年のライバルであるフィル・ミケルソンだ。ミケルソンはプレジデンツカップとライダーカップに合わせて連続24回の出場記録を持っていた。彼はAT＆Tペブルビーチプロアマで今年初めに優勝したが、その後苦戦を強いられ11月には世界ランキングの上位50位から、1993年以来、初めて脱落してしまった。

ケビン・ナも今年2度優勝した。ジョーダン・スピースは2013年から今まで毎年米国の代表入りをしていた。彼ら全員が選抜の可能性の議論を十分に残していた。

世界選抜チームを率いるアーニー・エルスを容赦なく倒そうとしている、キャプテンウッズのやり方だ。この2人が2013年大会の17対17という有名な死闘を繰り広げた後、今年のプレジデンツカップに新たな歴史を刻む。