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マスターズでいちばん曲げない男 金谷拓実のゴルフが日本のジュニアに夢を与える【記者の目】

マスターズでいちばん曲げない男 金谷拓実のゴルフが日本のジュニアに夢を与える【記者の目】

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2019年4月14日 13時03分

3日間通してのフェアウェイキープ率は88.10%で堂々の1位。3日間で5回しかフェアウェイを外していないことになる。飛距離が出ない選手は正確性で勝負、といった当たり前の感想を述べるつもりはない。フェアウェイを捉えた上で、マスターズ出場が決まってから磨きをかけた長い番手のショットを武器に、3日間合計でバーディを12コ奪っている。

「曲げずに攻める」はスコアを出すには当たり前だが、それができるからこそ、3日間トータルでアンダーというゴルフも可能。練習ラウンド2日間をともにしたマーク・リーシュマン(オーストラリア)も「ショット力が光るね。正確だし、常に真ん中に打っている感じ。飛んで曲げるよりはTakumiのほうがいい。体についてはHidekiも最初そうだったように、まだまだ細いけど、これからいくらでも大きくなる。将来、プレジデンツカップの世界選抜になる力はあると思う」と、絶賛した。

金谷自身は、3日目の目標スコアを6アンダー「66」に設定。後半は自らのミスで流れを切ってしまったが、それでも4アンダーのラウンドは立派というしかない。ただし、それは外から見ている人間の感想で、金谷自身が納得するはずもない。初日から言っている、「上位で戦いたい」という強い意志。さらには、結果を出すためのプランと実行力があれば、小兵の日本勢でも世界と渡り合えることを証明している。

夢舞台でのラウンドもあすが最後。嵐予報で、天気が荒れることが予想されるが、そんななかだからこそ、何が起こるかわからない。あす結果を残せば、日本のプロをはじめ、ジュニアゴルファーにも夢を与えることになる。世界の壁をぶち破る可能性を秘めた金谷。ローアマ獲得などといわず、来年の出場権を手にする12位以内をぜひとも狙ってほしい。(文・高桑均)

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