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これぞ米メジャー…506Yのモンスターパー4が出現 深堀圭一郎が感じたシニアの進化

深堀圭一郎が感じるシニアツアーの進化。そこに持ち味のショット力で立ち向かう。

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2023年6月29日 15時00分

<全米シニアオープン 事前情報◇28日◇セントリーワールド(米ウィスコンシン州)◇7218ヤード・パー71>

今年の10月で55歳の誕生日を迎える深堀圭一郎が、シニアメジャー大会で驚いた。5月にテキサス州で開催された「全米プロシニアゴルフ選手権」以来のメジャーだが、今回は特にハードなコースセッティングで知られる「全米オープン」のシニア版とあって、警戒ポイントが多い。

シニアメジャー初挑戦の全米プロシニアでは予選を突破し45位タイに終わった。どちらかといえば“大味”なコースだった同大会とは違い、今回はラフも深く、ホールレイアウトも多彩で予断を許さない。アーニー・エルス(南アフリカ)も今季シニアメジャー2連勝中のスティーブ・ストリッカー(米国)も最高の仕上がりというほどのコースには、多くの難関が待ち受ける。

「火曜日に回ってみて、こんなに大変なんだなと思った」と、世界一の大会はやはりひと味もふた味も違う。「シニアになって、メジャーを見たいと思っていたし、チャンピオンズツアーにも一度出てみたいとも思っていた」とはいうものの、なかなかチャンスがなかった。昨年の国内ツアー賞金ランキング上位で出場資格を得たこの2試合。「先月出て思ったのは、みんな必死でやっているんだな、うまいんだな、球も飛ぶし」というものだ。

そして今週は、さらにシニアメジャーの難解さに頭を悩ますことになる。なかでも気になるのが1番と2番。いずれもパー4だが、それぞれ460ヤード、506ヤードと距離が長い。ドライバーの飛距離が300ヤードは当たり前というレギュラーツアーならまだしも、シニアにとっては、数字でまず面食らうというもの。「シニアでも500ヤードを超えるパー4が普通にあるんだな」と、“進化”を感じている。

昨年シニア入りしたばかりで本大会を制したパドレイグ・ハリントン(アイルランド)、今季ルーキーのスチュアート・シンク(米国)、さらには2年前の「全米プロゴルフ選手権」で優勝したフィル・ミケルソン(米国)といったアラフィフ世代の出現でシニアの世界も激変。「ほぼそのままの勢いでシニアに入ってきている。総合的にレベルが高いツアーになっている」と、進化のペースは上がる一方だ。

そんな強豪ぞろいに立ち向かう戦い。「技術ではどうにもできない、パワーがないと出ないラフもある」と危険は絶対回避しつつ、復調してきた生命線のアイアンショットを武器にパワーに立ち向かう。(文・高桑均)

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