初シード獲得も「やらないと落とす」 21歳・金子駆大が豪華顔ぶれ“草大会”で今季初V
21歳・金子駆大が9アンダーをマーク。第16回「MAIN STAGE JOYX OPEN」を制した。
配信日時:配信日時: 2024年7月2日 00時21分
<MAIN STAGE JOYX OPEN 最終日(1日競技)◇30日◇JOYXゴルフ倶楽部上月コース(兵庫県)◇7039ヤード・パー72>
石川遼が2年ぶり19勝目を挙げた「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」で1打及ばず2位に終わった金子駆大(こうた)が、うれしい優勝を遂げた。
レギュラーツアーはオープンウィークで、歴代賞金王の伊澤利光や小田孔明らのマネジメント事務所「JOYX」が大会を主催した。自称“日本一の草トーナメント”で地域一体となり大会を作り上げている。1日競技の草大会といっても、フィールドは豪華。伊澤、小田のほかにも宮里優作や「関西オープン」覇者の幡地隆寛、昨季2勝の平田憲聖ら、現役の賞金シード選手17名が出場した。
レギュラーツアーのような顔ぶれのなか、金子は9バーディ・ボギーなしの「63」をマーク。2位の平田を振り切って初出場初優勝を飾った。このコースを回ったのはこの日が初めて。「知らないのが良かったのかもしれない」と前半からドライバーを使ってバーディチャンスを演出し、「しっかり決められた」とグリーン上もストレスなく18ホール回れた。
ホールによっては左右にOBがあったり、ドッグレッグもある。それでもドライバーを握れたのは、「最近はドローもフェードもコントロールして打てるようになって、調子がいいんです」というのが要因だ。今季は前週の2位のほか、「~全英への道~ミズノオープン」でも6位タイ。賞金ランキング20位につけている流れもあって、ツワモノ揃いの1日競技で“今季初優勝”を飾った。
昨季賞金ランキング54位で初シードを獲得したが、浮かれることはなかった。獲得賞金約1667万円のうち約980万円は3位タイに入った「日本オープン」1試合によるもの。「僕の中ではたまたま(シードが)取れたと思っている」とも振り返る。
「今年やることをやらないとシードを落とすなと自分で思っていたので…」と、スイング面は目澤秀憲コーチ、パッティングは橋本真和コーチと契約をしている。徹底的に全体的な底上げを図った。
今季は8試合に出場して予選落ちはなく、上位にも絡めている。「ちゃんと成果が出て、ゴルフが良くなってきたのかなと思います」と、すべての面でレベルアップして、成績にも確信を持てている。
次の目標は明確だ。「レギュラーツアーで勝ちたい。4日競技でも1日競技でも、勝つのは難しい。それができたことは次につながると思います」。前戦の優勝を意識したなかでのプレーも「意外とめちゃくちゃなゴルフにならなかった」といい緊張を経験できた。「これまでやってきたことを続けるだけです」。気になるウィークポイントはなく、目標のツアー初優勝への視界は良好だ。
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