待ちに待った米挑戦への機会。「楽しみ」という言葉とともに、「もちろんトップに近ければ近いほどツアーに出られる試合がたくさんあるので、とりあえずそこしか考えていない」とトップ通過が第一目標。今回の出場者の中で女子世界ランキング最上位につけるのは古江彩佳の14位。そして渋野は38位。出場者の中では3番手のハイランカー。加えて全英覇者としても、当然その注目度は高い。
8日間が終わって上位20位ほどに入れば、ある程度の試合に出場は可能だが、大会の出場人数によっては、もちろん予選会順位が高ければ高いほど出場の可能性は高くなる。渋野はすでに全英優勝の資格で全5メジャー大会の出場権は有しており、ここにどれだけ出場試合を増やすことができるかの勝負だ。
米国には先週入り、すでに次週開催コースでも練習ラウンドを行い、すぐに今週の会場に移動。両コースを2ラウンドずつ行い、「どれだけゴルフが好きなんだか(笑)」と米国に来てもゴルフ漬け。来年のスケジュールを左右する大一番を前に準備は整った。
全英チャンピオンが振り出しに戻って挑戦する予選会。「8日間あるので、ミスをしてもミスをしてもめげないで、悔いの残らないように頑張りたい」。まずは好スタートを切って、翌週につなげたい。(文・高桑均)
