<マイナビチャレンジマッチ 事前情報◇4日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄)◇6411ヤード・パー72>
「プロデビュー戦を地元で迎えられるのは特別ですし、これ以上ない幸せ。地元の知り合いもたくさん来てくれるので楽しみです」
昨年のプロテストに合格した沖縄県出身の吉﨑マーナは、3月5日から始まる今季のレギュラツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」出場に胸を躍らせている。まだアマチュア選手だった2022年から4年連続出場中で、今回が5度目となる戦い。昨年は自己最高位の12位と好成績を残しているが、デビュー戦を地元で迎えられる今年は、その言葉にもあるように特別だ。
冬の調整内容もプロとして戦う決意に満ちあふれている。その年のプロテスト合格者のみが出場できる昨年12月の「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」が終わってからは、重点的にトレーニングに時間を使ってきた。これまでのオフはトレーニングもやりながら、ゴルフの練習もするスタイルだったが、今年はあまりクラブも握らず、自分の体をいじめ抜いている。
「今のままでは故障して終わりだなと肌で感じていました。アマチュア時代はなかなか(トレーニングに割く)時間がとれなかったけど、今年は思い切って。ガッツリ時間を使ってずっとトレーニングをしていました」
自重トレーニングが中心だが、筋肉痛の日々。だが、それは順調にオフが進んでいる何よりの証明だ。「トレーナーさんに聞いたら基礎ができてなかった。スイングで使う部分が鍛えられてない。使えてない部分が多かったので、そこを鍛えて、スイングに生かせるように。ゴルフのためのトレーニングです」。ケガをした記憶は小学6年生の時の疲労骨折くらいだが、連戦が続くプロの生活でまずは体が資本。「負担を減らす体の使い方」を、求めている。
4日には、ダイキンの会場でもある琉球GCで5日に開催される「マイナビチャレンジマッチ」出場権をかけた予選会に出場。この大会は、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のレギュラーツアー、ステップ・アップ・ツアーメンバーと、プロテスト合格を目指す選手が戦うマイナビ ネクストヒロインゴルフツアーのランキング上位者に予選を通過した選手を加えた40選手が、同じコースで戦う一日競技で、開幕戦に向けてもうってつけの機会にもなった。
結果はふるわず本戦出場権を手にすることはできなかったが、「あまりコース自体、行ってなかった」という状況下で、実戦のなかトレーニングがもたらす影響や効果を感じることができたのは、ひとつの収穫と言える。特に感じたのが、「体の使い方が変わり、そこがまだまだスイングとマッチしてない部分があった」、「飛距離やヘッドスピードもあがってクラブも合わなくなった」という点。すでにクラブはシャフトを大幅に挿しかえるなど調整を進めているが、この“新たな感覚”を体に染み込ませることが、ここからの課題にもなる。
昨年の「日本ジュニア選手権(女子15~17歳の部)」を制し、鳴り物入りでプロの門を叩いた。トレーニングはいわば先を見据えた取り組み。ただもちろん、この日の“予選落ち”が気にならないわけではない。「ピッチを上げないといけないですね。シーズンに入るのでうまくやっていければいいな。だいぶピッチを上げないと」。プロとしての第一歩まで、全力疾走を続けるつもりだ。
プロテスト後に行われた昨年末のQTでは、ファイナル進出を逃したため、開幕直後のレギュラーツアー出場は限定的なものになる。数少ないチャンスで結果を残すつもりだ。見据える姿は、「レギュラーツアーで1勝目を挙げ、来年はシード選手として迎えたい。1年目のシード獲得は目標ですね」というもの。生まれ故郷で行われる開幕戦といえど感慨に浸らず、力強いショットを連発したい。(文・間宮輝憲)

