米女子ツアーは今週から米本土戦がスタートし、シーズンが本格化していく。同ツアーを中継するWOWOWのアンバサダーを務めるツアー通算41勝のレジェンド、カリー・ウェブ（オーストラリア）が注目する日本選手についての見解を語った。

ツアー通算6勝を誇る畑岡奈紗については「いつも言っているけど、世界のトップにいくポテンシャルがある。ここ数年はメジャー大会で争うこともさらに増えたし、ちょっとの運と正しい時に正しいことをやれればチャンスはある。まだ自分のやり方を探しているのだと思う」。悲願となるメジャー初Vへの期待は大きい。

今季5試合で4度のトップ10入りを果たしている古江彩佳については「安定したプレーをしているから、見ていて面白い」と目を細める。「飛距離はないけど、自分よりも30～40ヤード遠く飛ばす世界の選手と十分に戦えている。彼女のすごいところは、それを気にせず、自分のプレーができること」と落ち着きのあるプレーを高く評価した。

笹生優花は「苦戦していたけど、昨年末からちょっとずつ改善の兆しが見えてきた」。最大の課題は「メンタル面」だという。「練習場や練習ラウンドでのフィジカル面が良くても、本番でプレッシャーが加わると脳だけではどうにもできない。優花は2021年全米女子オープンで優勝後のプレッシャーと期待が重くのしかかった時があったけど、不安定だった時期を経て、再び軌道に乗り始めている」と分析した。

昨季ポイントランキング83位でシードを喪失した渋野日向子にも期待をかける。「昨年はいい時と悪い時があったけど、それをひっくり返してほしい」。“スマイル・シンデレラ”の復活を願った。