<CPKC女子オープン 2日目◇25日◇ショーネシーG&CC(カナダ)◇6685ヤード・パー72>
初日を3オーバーで終えて「耐えるしかない」と話していた渋野日向子が、文字どおり耐えた。4バーディ・4ボギーのイーブンパーで回り、伸ばしも落としもせずに、「ぼちぼちかな」という1日を終えた。
朝一番のトップスタートで7時にティオフすると、2番でいきなり長いバーディパットを沈めて一つ取り返した。4番では右のピンに対して右サイド3メートルにつけバーディ。7番パー5でもバーディを奪い、借金返済に成功。「耐えながら、チャンスについたらなるべく決められるようにとしていた」というプランどおりに前半7ホールを駆け抜けた。
勢いづいたが、8番、9番で連続ボギーとここで流れを切ってしまうのが、いまの状態。「これ以上落とせない状況だったので、落とさないように気をつけました」とその後も慎重に進み、14番ではピン手前2メートルにつけバーディ。ここから、というときで、16番ではピン方向に向かったショットが傾斜で奥にこぼれると、アプローチを一度ミス。ここでボギーとすると、18番では15メートル級のバーディトライから3パット。「終わりが悪いので悔しいです」と、前日に続く最終ホールの3パットボギーに怒りがこみ上げた。
「結果的にいいショットというのは多かったけど、いいショットが打ててチャンスに着いたのは少なかった」。フィニッシュで片手を放すシーンも多く、決して思い通りではないのは明らかだったが、なんとか耐えながらのプレー。「めちゃくちゃ悪いミスは少なかったと思うけど、傾斜に持って行かれたり、難しいなと思っていた」とすっきりはしていない。
気分も気持ちよく上向かず、ショットも内容には不満が残る。「気持ちで持って行った感じです」と大けがは避けたが、気力面で耐え続けた1日は表情にも疲れが残る。
「あしたがあれば頑張ります」と予選カットラインのボーダー上でホールアウトし、ここからは午後組の結果を待つことになる。「ゆっくり休んで」と2日間のプレーを癒やし、そして振り返り、決勝ラウンド進出に備える。(文・高桑均)
