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準決勝進出を決めた劇的パット 山下美夢有のちょっぴり恥ずかしい裏話「緊張がヤバすぎて…」

韓国を相手に劇的な勝利をおさめた山下美夢有&西郷真央。ウィニングパットの前には、どんな会話があった?

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2025年10月25日 19時40分

ウィニングパットの直前。ふたりはどんな会話をしていた?
ウィニングパットの直前。ふたりはどんな会話をしていた? (撮影:ALBA)

<ハンファ・ライフプラス・インターナショナルクラウン 3日目◇25日◇ニューコリアCC(韓国)◇6525ヤード・パー72>

日本の準決勝進出を決めた、山下美夢有のウイニングパット。距離はわずか1メートル弱だったが、外せば予選敗退が決まるという重圧の中、カップはきつい傾斜の位置に切られており、決して簡単なパットではなかった。それまでは自身のプレーに集中していた山下&西郷真央ペアだったが、この最終局面では二人で一緒にラインを読んだ。

【写真】準決勝進出を決めて大喜びの日本チーム

ちょうど2ホール前の16番パー3で、西郷は同じような場面を経験していた。「似たような状況で、『しっかり打てば外さないよね』っていうラインだった」。そのとき西郷がバーディを奪い、韓国チームに追いついたシーンが2人の頭に浮かび、考えは一致した。

カップを外さない、わずかなフックライン。山下は「緊張がヤバすぎて…」とプレッシャーがピークに。思わず出た言葉が『左エッジでいいよね』。すると西郷が「いや、右ね」とすかさず訂正。「緊張して左と右を言い間違えた」と山下は恥ずかしそうに明かしたが、しっかりと真ん中から沈めた。

最後は4人によるバーディパットの打ち合いだった。チェ・ヘジンが外し、西郷は下り1.5メートルがカップをかすめ、キム・ヒョージュの1メートルパットも入らなかった。

1つ前のマッチを引き分けで終えていた古江彩佳は、「18番はすごい傾斜のところに(カップが)切ってあるので、何が起こるか分からない。しっかり応援して取れることを祈りたい」と話していたが、まさにその通り。劇的なフィナーレとなった。

「前の2人を信じて、『自分たちのできることを最大限頑張ろう』と話していた。(最後は)絶対入ると思いながら、安心して見ていました。17番、18番で美夢有ちゃんがバーディを取ってくれて、そのおかげであした進むことができる。鳥肌が立つような感じ。本当にすごい。最終日は自分がもっと力になれるように頑張りたい」(西郷)

「本当にうれしい。(唯一の前回大会経験者で)前に負けて決勝(最終日)に行けなかった悔しい思い出がある。みんなのおかげで、決勝トーナメントに上がれてうれしい」(古江)

4人が力を合わせてつかんだ準決勝進出。相手は予選無敗の第1シード・米国だ。緊張感はより高まるが、頭は冷静に、心は熱く。日本代表は攻めの姿勢を貫く。(文・笠井あかり)

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