「引退とは呼ばない。なにも自分を規制したくない」と来年6月にカリフォルニア州のペブルビーチ・ゴルフリンクスで開催される全米女子オープンへの出場は確約した。ここでは夫のウエスト氏がキャディを務めるという。
ツアー撤退の大きな理由の1つに体力を挙げ「ゴルフをしたあとは娘を抱き上げることもできない。それは私にとって怖ろしいことだった」と話す。出産のあとツアーに復帰、21年は6試合に出場し予選通過は2大会だった。今季は1月の開幕戦「ヒルトングランドバケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」に出場し28位の成績を残している。
「最も誇りに思うことはプロ生活を続けながら、スタンフォード大を卒業したこと。そして全米女子オープンで勝利したこと。両方で私は成し遂げた」と胸を張るウィー。スポンサーの多くは、この後もサポートを続行するという。女子テニスのセリーナ・ウイルアムス(米国)らとともにナイキ・アスリート・シンクタンクのメンバーとして女子アスリートの振興にも務めていく。(文・武川玲子=米国在住)
