2位は母国の先輩で憧れのリサロッテ・ノイマン(スウェーデン)。3位には盟友のローラ・デービース(イングランド)。彼女たちも18番グリーンに駈け寄り、アニカの勝利をともに喜んだ。
この勝利で、来年、ノースカロライナ州のパインニードルで開催される「全米女子オープ」ンの出場権も得た。
「まだ出るかどうかは決断できない。ここまで来るのに、本当にたくさんの時間と努力を重ねてきた。あの大舞台にまた立てるかどうか…。今はまだ私にとっては家族が第一だし,自分がやらなければならないことがたくさんある」とアニカ。今年1月からIGF(国際ゴルフ連盟)の会長も務める多忙を極める身は、プレーを終えたその足で東京五輪の会場へと向かった。
また日本勢は、斉藤裕子が最終18番で2メートルのパーパットを沈めるとキャディとグータッチで締めくくり、2バーディ・2ボギーの「72」、パープレーで回りトータル2アンダーで4位に入ると、2018年大会の5位、19年の16位を上回る自己最高位を達成し、来年の出場権も再び獲得した。
「75」で回った藤井かすみは、トータル14オーバーの41位タイで大会を終えた。(文・武川玲子=米国在住)
