今年1月の米ツアーデビュー戦は黄色のウェア&リボンでこのピース
2020年は心機一転の年になるはずだった。米本格参戦後のデビュー戦となった今年1月の「ゲインブリッジLPGAアット・ボカ・リオ」では、いきなり8位タイに入る活躍。その後、2月にはオーストラリアでの米ツアー2連戦に出場するなど、慣れない海外で戦いを続けた。しかし、この頃から世界中で猛威をふるうことになる新型コロナウイルスの影響が出始める。ツアーの中止が続き、それを受けて日本に戻ることになった。そこからは地元の愛媛県などで調整を続け、先月末には国内女子ツアー開幕戦となった「アース・モンダミンカップ」にも出場した。
現在の状況を考慮すると、このままもう少し日本で過ごす選択肢も「あった」と明かす。しかし「もちろんコロナは怖いです。でも、どうしたいかを考えたらアメリカに行きたい。(米国行きが)9:1という気持ちでした」と、ツアーが再開する今月末に合わせて渡米することを決断した。
それは“5大メジャー制覇”という「夢」への強い思いがあったからこその行動だ。「今はそんなことを口にする実力ではないのは分かってますが、アメリカに渡って心とゴルフを強くすれば必ずできると信じています。死ぬほど練習して、目標を達成して日本に帰りたい」。一日でも早く現地での生活や、米国特有の芝などプレー面でも順応するため、少しでも早いタイミングでの渡米を決めた。
現地到着後はトレーニングなど可能な範囲で体を動かし、隔離期間を終えたらすぐにオハイオ州に移動。そこから「一日中クラブを握れる」と待ちわびている猛練習期間に入る。そして同地でLPGAドライブ・オン選手権、「マラソン・クラシック」と2連戦を戦った後、英国入り。メジャー前哨戦の「アバディーン・スタンダード・インベストメンツ・スコットランド女子オープン」に出場することができれば、そこで腕慣らしをし、翌週に全英女子オープンを迎えるという青写真を描いている。
