――あの“笑顔”でのプレーも世界中のメディアが取り上げていましたが。
「常にゴルフを楽しもうと笑顔を絶やさず、落ち込むようなことがなかったというのは、ゴルフにおいてとても重要なメンタリティ。プロとして生活がかかってくると、ネガティブなことがつきものです。だからこそ、渋野選手の“ゴルフへの向き合い方”は素晴らしいですすね」
――畑岡奈紗も今年はLPGA女子ゴルフツアーで1勝、国内女子ツアーでも2勝を挙げましたが、選手としてどう見られますか?
「
「2017年のルーキーイヤーは苦労したと思いますが、そこからしっかり立て直し、トップトップ選手として成長しています。あと、感心しているのは『日本女子オープンゴルフ選手権競技』で3度も優勝していること。その国を代表するメジャートーナメントで優勝するということは容易ではありません。その経験は今後、LPGA女子ツアーのメジャートーナメントでも活かされると思います」
――そして、最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」ですが、どんな戦いになるでしょう?
「150万ドルという優勝賞金ですから、本当に強い選手しかその重圧に耐えられないのではないでしょうか。私でさえ、“もしこのパットが決まれば150万ドルを獲得する”と考えると、どれだけ自分のプレーに集中できるか疑問です。
だからまず、賞金のことは忘れることが大切。最終戦にいるということは、シーズンを通して素晴らしい成績を残して、60人に選ばれたということ。その自信を持って最後まで集中してプレーした選手にチャンスがあると思います」

