「ティブロンは天候に左右されるコース。フロリダは時に強い風が吹きますし。フェアウェイは全体を通して広めですが、ホールによっては、木の配置によって狭く感じることがあるかもしれません。ですが、何度か回ってみると分かるのですが、実はかなりスペースがありますので、そこを狙っていってほしいですね。ショットが安定している飛ばし屋の選手にはアドバンテージがあると思います。また、グリーンは起伏が激しいので、どこにボールを乗せるかが重要ですね」
――ズバリ伺いますが、この最終戦、どの選手が勝ちそうですか?
「そうですね、コ・ジンヨン選手は特に飛距離のある選手ではありませんが、勝つには十分な飛距離を持っていますので、まずは彼女が本命。彼女にとっては賞金よりも最終戦で勝利を収めて、世界一のままシーズンを終えることの方が大事でしょう。レクシー・トンプソン選手も今シーズンは波がありましたが、1勝を含めトップ10に7回入っていますし、優勝候補の一人です。パク・ソンヒョン選手、ミンジー・リー選手も調子が上がっているようですし、ブルック・へンダーソン選手もいい仕上がりですよね。畑岡選手もポテンシャルが高いのでチャンスはあります。とにかく重圧に耐え得ることのできる選手が勝つと思いますね」
――最後になりますが、来年2020年の東京五輪について。前回のリオ五輪からゴルフ競技も復活しましたが。
「五輪競技にゴルフ競技が復活したことはとても素晴らしいことです。でも残念ながら、開催地のブラジルでは、ゴルフはあまり人気のあるスポーツではありませんでした。ですから、ゴルフ人気の高い日本での五輪開催ということで、ゴルフ界にとっても大きな意味があると思っていますし、非常に楽しみにしています」

