米女子ツアーの“選手を知ってもらう”ためのちょっとした工夫【記者の目】

＜ホンダLPGAタイランド 最終日◇24日◇サイアムCC パタヤオールドC（タイ）◇6576ヤード・パー72＞

タイで行われた米国女子ツアー「ホンダLPGAタイランド」は南国ということもあって、連日30度を超える暑さの中で行われた。そんな中でもキャディはビブス（ゼッケン）をつけていた。暑そうだなぁと思って見ていると、選手名の下に何やら小さい文字が書いてある。

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実はこれ、各選手のSNSであるツイッターでのアカウント名。例えばブルック・ヘンダーソン（カナダ）であれば『B.HENDERSON』という大きな選手名の下に『＠BrookeHenderson』というように記載されているのだ（アカウントを持っていない選手など、書いていない場合もある）。ちなみにこれ、キャディのビブスだけでなくドライビングレンジの選手名にも入っている。この理由をLPGAのコミッショナーであるマイク・ワン氏はこう話している。

「会場に来ている人は、選手のことを知るほどファンになると思う。そのために入れたんだ。もちろん最初にビブスの下にアカウント名を入れたときは困惑するトーナメントもあったけどね。なぜLPGAのアカウントではなく選手なのかって？それは選手たちの方が面白いから、そっちを見て欲しいんだ。SNSを見ることで彼女たちの練習方法や彼女たちの食べているものなどを知ることができる。そうやって彼女たちを好きになれば自然とツアーも見るだろうからね」（ワン氏）

このアイデアには自身の経験が重なっている。「6、7年前、誰からか忘れましたが、ツイッターへの参加を強制されました。当時45歳だったので、本当に難しすぎて理解できなかった。それが今では他の人と同じように中毒になっている。毎日、私をからかういくつものツイートで目覚めているよ（笑）」。嫌々始めつつもツイッターで色々な情報が手に入るとわかり、それをツアーにも生かそうと考えたと冗談交じりに説明した。