畑岡奈紗、古江彩佳、渋野日向子、原英莉花など、2026年は過去最多となる日本勢15人が出場する米国女子ツアー。その動向にも注目だが、試合以外や海外勢のこぼれ話まで伝えるのはなかなか難しい部分も…。そこでツアーを長年取材しているカメラマン・南しずか氏が気になるネタをピックアップ。これを見れば“米女子ツアー通”になれるかも!?
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先週開催された米国女子ツアー「CPKC女子オープン」は、山下美夢有が後続に9打差をつけるトータル23アンダーという、圧倒的な強さで制した。初日から首位を守り続け、完全優勝を飾った。
同大会は、年に一度のカナダのナショナルオープン。今年も、地元の人気選手ブルック・ヘンダーソンをはじめとするカナダ勢の活躍を、多くのギャラリーが熱心に応援していた。
そんななか、最終日最終組を回ったのは山下とジーナ・キム(米国)という“外国勢”だった。それでも、1番から18番まで、どのホールでも少なくとも100人近くの観客が最終組について回った。
『地元のスター、ブルックを見に行かないの?』 ギャラリーの何人かにこう質問をしてみると、迷うことなくこんな答えが返ってきた。
「もちろんブルックを見に行ったよ。だけど、カナダの選手だけでなく、僕はみんなのプレーが見たいんだ」
「やっぱり優勝争いは見逃せないからね」
山下が良いプレーをすれば、「Wow!(ワオ)」や「Incredible!(すごい)」と歓声が上がり、バーディパットが外れたら「あー」とため息がもれた。さらに、最終組の一つ前でプレーしていた吉田優利にも同じような応援があったし、西村優菜が1番でバーディパットを決めた際は、「ナイスバーディ! ユーナー!!!」と名前を呼んで称賛する声が飛んだ。
ゴルフの試合を見に来た! という純粋な気持ちが、選手への温かい声援につながっていたのだろう。だからこそ、優勝セレモニーで山下が一生懸命に英語でスピーチをすると、会場は拍手喝采で、温かな雰囲気に包まれた。
選手の国籍に関係なく、良いプレーを称え、優勝争いを楽しむ。観客の応援の素晴らしさを、改めて感じさせられた大会だった。(取材・文/南しずか)