今季も数多くの話題が生まれたゴルフ界。その中から、編集部が各ツアーの10大ニュースをピックアップしてシーズンを振り返る。今回は『国内男女・後編』。
■ジャンボ尾崎氏が78歳で死去
レジェンドの訃報に、ゴルフ界が悲しみに包まれた。プロ通算113勝を誇る“ジャンボ”こと尾崎将司氏が、23日午後3時21分、S状結腸がんのため死去。78歳だった。
1947年1月24日、徳島県生まれ。1965年にプロ野球・西鉄ライオンズに投手として入団し、68年に現役引退。その後ゴルフに転身し、70年にプロテスト合格。青木功、中嶋常幸とともにAON時代を築き、男子ツアー人気をけん引した。
晩年は後進の指導にも尽力。2018年には「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」を設立し、原英莉花、西郷真央、佐久間朱莉らを育成。指導者としても大きな足跡を残した。
■鉄人・小祝さくらが自身初の途中棄権 左手首手術でツアー離脱へ
連続142試合出場(2018~2022年)という記録を持つ“鉄人”小祝さくらが、「大東建託・いい部屋ネットレディス」第2ラウンドで自身初の途中棄権を余儀なくされた。原因は左手首痛だった。
その後、『TFCC損傷(尺骨側手関節三角線維軟骨複合体損傷)』と診断され、手術を決断。以降の試合を全休した。前週の「明治安田レディス」でシーズン初優勝を挙げた直後の出来事だった。
「大好きなゴルフをこれからも続けていくため、今は無理せず治療に専念する」とコメント。現在は練習を再開しており、来季開幕戦からの復帰を目指している。
■57歳・谷口徹が涙のシード落ち
一時代の終わりを感じさせる光景だった。57歳の大ベテラン・谷口徹が「カシオワールドオープン」で予選落ち。賞金シード獲得はならず、大粒の涙を流した。
今季は生涯獲得賞金ランキング3位の資格で参戦したが、14試合中予選通過は3試合のみ。賞金ランキング140位に終わり、QTにも出場しなかったため、来季のレギュラーツアー出場は主催者推薦などに限られる。
1992年プロ転向。ツアー通算20勝、賞金王2度。後輩たちから胴上げされ、レギュラーツアーに一区切りをつけた。
■金谷拓実・吉本ここねが結婚を発表
ゴルフ界にビッグカップルが誕生した。12月3日、米国男子ツアーを主戦場とする金谷拓実と、女子プロの吉本ここねが結婚していたことが公表された。
2人は交際期間を経て今年1月に結婚。競技に集中するため、シーズン中の公表を控えていたという。1998年生まれの金谷と、2000年生まれの吉本は1学年違い。
吉本は「結婚という人生の節目を迎え、人としてプロゴルファーとして、より一層気を引き締めたい」とコメント。新たなスタートを切った。
