<スタンレーレディスホンダ 2日目◇10日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6530ヤード・パー72>
身長172センチの恵まれた体から繰り出されたティショットの飛距離は、プロ顔負けどころか、同組のプロを置き去りにするほど。11月に最終プロテストを控える18歳のアマチュア戸髙玲奈(ルネサンス高)は、ツアーで「比較的、安定していた」という“最大の武器”ドライバーの自信を深めることができた。
予選ラウンド2日間の計測ホールでの平均飛距離は269ヤードで、岩井明愛、神谷そらに次ぐ3位。初日、2日目ともにその計測ホールのひとつに指定されている8番パー5では306ヤード、302ヤードと300ヤード超えの数値を揃えた。「トレーニングもしていて、そのおかげで距離も出るので、それを生かすゴルフをしたいです」。小学生の頃から、周囲に比べ頭一つ抜ける飛距離で、今の平均飛距離は「260ヤード」を誇る。
2日目の8番を見ると、確かに圧巻だった。302ヤードのティショットはフェアウェイ中央をヒット。ピンまで残り170ヤードのセカンドで握ったのは、フォローの風もあって6番アイアンだった。そこからピン右7メートルにつけると、2パットで楽々のバーディ。同組の浜崎未来はティショットを左バンカーに入れ、飛距離は254ヤードだったため、50ヤード近くオーバードライブしたことになる。
ただ、本人にとってはその爽快感よりも悔しさが上回ることになった。今週、首をかしげたのがグリーンを狙うショットとパットだった。「ショットが2日間、なかなかピンに刺せなくて、3~4メートルのバーディパットがいくつもあったんですけど、それも決まらなかった」。バーディを奪った8番の後の9番は、その3メートルを外して記録したパーだった。パット数は『32』、『35』。流れを作れなかった。
高校3年生にとって、今年がはじめてのJLPGA(日本女子プロゴルフ協会)プロテスト挑戦。1次を21位、2次を7位で通過し、11月3日から4日間、静ヒルズCC(茨城県)で行われる最終にコマを進めた。「1次は緊張したけど、2次は組み合わせにも恵まれて、自分らしいゴルフができました」。最終に向けては「2次のよかったところと、ここ(スタンレー)で悪かった部分の反省を生かしたい」と話す。狙うのはもちろん「一発合格」以外にない。
今週は通過に1打及ばず、トータル1オーバー・57位タイで予選落ちという結果に終わった。ただ、6月の「ヨネックスレディス」では5位になりローアマに輝くなど、ツアーでもその力を発揮しつつある。
来週は「富士通レディース」のマンデートーナメント(主催者推薦選考会)に挑戦する。「雰囲気もそうですけど、このグリーンの硬さはアマチュアの試合ではなかなかないし、いい経験になります。プロのパット力、ショット力はとても勉強にもなります」。見てもらいたいプレーは「飛距離もですが、普段はもう少しショットがいいので、そこを見てもらいたいです」と話す。豪打を誇るが、その語り口はおっとりとした印象。最終テストまで残り1カ月で、さらに自分の強みを磨いていく。(文・間宮輝憲)
