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【記者の目】晴天が招いた勝負のあやも、最後は「地味にプレーした人」が勝った

【記者の目】晴天が招いた勝負のあやも、最後は「地味にプレーした人」が勝った

配信日時:2018年4月2日 20時05分

地味なプレーを続ける=総合力の高さが問われる、アン・ソンジュの安定感に葛城の女神が微笑んだ
地味なプレーを続ける=総合力の高さが問われる、アン・ソンジュの安定感に葛城の女神が微笑んだ (撮影:米山聡明)
毎年、雨の多い「ヤマハレディース」。だが、今年は4日間とも晴天に恵まれ、例年なら日をおうごとに散っていた桜並木(コースの入り口からクラブハウスへと続く道路の両脇に咲いている)も、4日間、きれいな状態で選手たちを出迎えた。

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ところが、この時期の晴天は別な危険性をはらんでいる。とにかく花粉がひどくい状態て、記者も喉が痛く鼻は壊れた水道のよう。「記者の目」というタイトルを掲げながら、まさに目も開けられない状況だった(ちなみに飲み薬を二種類飲んで鼻にスプレー、さらにマスクもしている)。

決して誇張ではなく、ベテランキャディの梅原敦氏は「こんなにひどいのは10年ぶりぐらい」とコメント。花粉症がひどいことで有名な吉田弓美子は予選落ちを喫し、「雨が降らないと葛城は無理!(笑)」と目を潤ませながら話していた。トップ10に入った選手でマスクをしていたのは下川めぐみだけ。花粉症の選手にとって厳しい4日間だったのは間違いない。

一方、「花粉症ではない」という条件つきで飛距離が出ない選手にとっては、まさに“恵みの晴れ”となった。なぜか?

4つあるパー5だが、ほとんどの選手は距離的に2オンできない。目まぐるしく向きが変わる強い風も特徴で、アゲインストともなればパーオンすら危うくなる。グリーンが固い葛城ゴルフ倶楽部では、ユーティリティではボールも止めづらい。

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