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【記者の目】晴天が招いた勝負のあやも、最後は「地味にプレーした人」が勝った

【記者の目】晴天が招いた勝負のあやも、最後は「地味にプレーした人」が勝った

配信日時:2018年4月2日 20時05分

飛ばない選手にとって雨が降れば本当に厳しい戦いとなるが、晴れていたことで状況が一変した。初日に2位タイとなった青木瀬令奈は、「この大会は雨が多くていつもしんどい思いをしていました。でも、晴れたことで3〜4番手違うホールもある」と、飛ぶ選手との差を苦にしなかった。トップ10に入った選手でドライビングディスタンス10傑に入ったのは二人だけ。2位となった菊地絵理香は47位、最終日にアン・ソンジュ(韓国)とともにノーボギーラウンドだったユン・チェヨン(韓国)は49位。飛距離よりも正確性やショートゲームが求められる戦いとなった。

それでも今年の「ヤマハレディース」で歴代優勝者が上位をにぎわせたのは、やはり葛城というべきなのだろう。上位勢の話でしばしば出てくるのは、「地味にプレーをしたほうが勝つ」という点。ボギーがきてもアンラッキーがきても、ひたすらグリーン手前からの攻めを徹底し、パーを並べ続けてチャンスを待つ。それができなければ、葛城の女神はすぐさまそっぽを向いてしまう。

選手の技術が向上し、3日間大会でも二桁アンダーが多くなりつつある昨今の国内女子ツアー。バーディ合戦ほどの華はない地味な戦いだけに、やってるほうはたまらないかもしれないが、こういった粘りあいも面白い(文・秋田義和)。

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