「今日もチャンスを何度か外しましたが、悪天候だったので仕方がないと思えた分、我慢できたのではないでしょうか。入ればラッキーぐらいの気持ちでいたほうが、自分への怒りも収まりますからね」と、メンタル面でパットの不調をカバーした。
ツアー通算17勝を挙げ、06年には賞金女王のタイトルも獲得している大山だが、ゴルフに対するモチベーションは一向に落ちていない。
「毎週毎週といいますか、毎日毎日が勉強ですよね。まだまだできないことだらけで……。でも、だからゴルフは面白いですし、辞められないです。私の場合、ゴルフを追求したい気持ちが人一倍強くて、明日はこれをしよう、もっというと次のホールはこれをしようと考えています」
この日もラウンド中に3、4回スイングを変えたという。その結果、ようやく終盤になってフェアウェイをキープできるようになった。「でも、うまくいかないからこそ、ゴルフは面白いんだと思います」と、飽くなき向上心を見せた大山。プロのアスリートである以上、当たり前の心がけかもしれないが、若手にとってはいいお手本であることは間違いない。
文/山西英希