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序盤の大ピンチを乗り越え ルーキー吉田鈴は“デビュー戦V”へ3差で最終日へ「自分ができること」

ルーキー・吉田鈴が、デビュー戦初Vへ粘りのプレーを続けた。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2025年3月9日 08時30分

ルーキー吉田鈴が逆転での偉業達成を目指していく
ルーキー吉田鈴が逆転での偉業達成を目指していく (撮影:福田文平)

<ダイキンオーキッドレディス 3日目◇8日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6610ヤード・パー72>

ルーキーの吉田鈴は、首位と3打差のトータル2アンダー・6位タイから、ツアー史上初となるプロデビュー戦での優勝を目指していく。

【写真】ゴルフ界の“モデル”が決めポーズ

「71」と大きくは伸ばせなかった3日目だったが、何度もピンチを乗り越えながらラウンドを進めていった。前半2番パー4で、1.5メートルほどのシビアなパーパットを沈める。さらに続く3番パー3も、グリーン右奥にキャリーで飛んでいったボールが、傾斜下に落ちる難しいアプローチが残った。下り傾斜も手伝って、2打目は4メートルほどの距離を残したが、これもねじ込んで、グリーン周りからは歓声が上がった。

「2番に関してはライン的には簡単で、上手く打てれば入るからミスしてはいけないなと思った。3番はボギーでも仕方ないと思ったけど、ラインは読めていて、弱いかなとは思いましたが、最後届いてくれた感じです」。ピンチの場面も涼し気に振り返る。

6番、11番ではボギーを叩きながら、バーディも3つ記録。「ショットがよくないなか、アンダーで回れたのはすごくよかった」と、胸をなでおろす一日になった。「リーダーボードを見たら、上が伸ばし続けていた。ここからペースを上げていかないと追いつかないなと思った。自分ができることをやり続けた結果、いい方向に行ってくれた」。この粘りを最終日につなげる。

昨年、4度目のプロテストに合格し、ようやく歩み始めたツアープロとしての道。そこで、いきなりチャンスが訪れた。「初日からショットに不安がある状態。きょうも重点的に練習して、まずはパーオンできるように。パー5も取りたいので、そのあたりを改善したい」。ここをキーポイントに、逆転の機会をうかがう。

また同期の入谷響も同じ順位から偉業を狙う。ルーキーたちの熱い戦いにも注目したい。

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