笑顔で始まった優勝会見では、3年間勝利から遠ざかった苦しい胸中を明かした。「人一倍優勝がほしいと思うタイプなんですが、ここまでしていろいろ勝てないと思うと、今年勝てなかったら辞めようと思っていました」と、引退覚悟のシーズンだったと吐露。「でもチームの支えがあって勝てました。感謝していますし、まだ頑張れってことですね」と、最後は笑顔で締めくくった。
2007年には当時最年少の21歳で賞金女王戴冠。米ツアーにも挑戦した。あれから10年。30歳になった上田桃子は「今年はMAXでやろうと思っている」と、再び勝利の味を思い出し前を向く。ゴルフの苦しみ、楽しさ、すべてを知り尽くしたかつての女王が、もう一度頂点を目指すスタートラインに戻ってきた。