上田桃子らを指導したツアープロコーチ・辻村明志のもとで腕を磨き、昨年の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテストに合格した千田萌花と藤本愛菜。1月31日、都内ホテルで2人の「プロテスト合格祝賀会」が開催された。
千田は6度目の挑戦で合格した苦労人。辻村は「高校2年生のときに僕のところの門をたたきましたが、最初は断りました。日本ジュニアも日本アマも出ていない選手で、4年目のときには『両親にも迷惑をかけられないし、あきらめる』と言っていましたが、そこから最終的に合格できました」と、ここまでの頑張りを振り返った。
一方の藤本は、ナショナルチームで活躍し、2回目のプロテストで合格。「彼女は、1回目は落ちましたが、運があったと思います。技術も体力も十分ではなかったので、昨年は今までの教え子の中で最も過酷なトレーニングをやりました。だからこそ、今季はルーキーイヤーで3勝を挙げてほしい」。1年間ハードトレーニングをする時間が作れたことで、スケールアップ。ルーキーイヤーからの活躍を期待している。
会の中ではチーム辻村の先輩であり、2024年限りでツアーの一線を退いた上田桃子から動画メッセージが送られた。「(千田)萌花ちゃんは苦労している姿を見てきたので、本当にうれしかったです。これからもっと楽しいことが待っているので、プロとしての喜びをかみしめてほしい。(藤本)愛菜ちゃんは、最初に見たときに本当に上手な子がいるなと感じました。1年間苦労しながら頑張っている姿に、刺激を受けました。プロの世界は甘くないので、頑張ってほしい」とエールを送った。
今季はステップ・アップ・ツアーが主戦場となる千田は、「合格までの道のりは長く、6回目のプロテストでようやく合格することができました。支援してくださった方々にはお待たせしましたが、とてもうれしいです。まずはステップ・アップ・ツアーで1勝を目指して頑張りたい」と今季の抱負を語った。
QTランク21位で前半戦の出場権を獲得した藤本は、「今季はシード獲得やルーキー優勝、メジャー優勝を目指して頑張っていきたいですが、一つずつ着実に進んでいきたいです。ルーキーであることは関係なく、攻めの気持ちと感謝の気持ちを忘れずにプレーしていきたいです」と意気込みを語った。藤本は『JLPGA新人戦 加賀電子カップ』で優勝して98期生ナンバー1のタイトルを獲得しており、今後の活躍が大いに期待される。
上田桃子ら数々のトップ女子プロを輩出してきた辻村の薫陶を受けた2人の、今季の活躍から目が離せない。(文・加藤雄一郎)