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生粋のドローヒッター・上田桃子 左足下がりからのフェードボールに表れたオフの成果【辻にぃ見聞】

生粋のドローヒッター・上田桃子 左足下がりからのフェードボールに表れたオフの成果【辻にぃ見聞】

配信日時:2022年4月12日 16時15分

■長年のクセを理解 受け入れることができるようになった

最終日の1番パー5で、左足下がりのライからフェードボールでグリーン右奥に切られたピンを狙い、奥4メートルに2オン成功してイーグル奪取。続く2番パー3ではこちらもグリーン右奥に切られたピンを果敢に狙い、あわやホールインワンともいえる精度の高いショットを見せて、バーディ。ここで単独首位に立つと、そのまま逃げ切った。

ここにオフに取り組んだ成果が表れたと辻村氏は明かす。生粋のドローヒッターである上田には悪いクセがあった。

「左からの風が吹いているときに、練習場で調子を崩すクセがありました。風によってドローボールがドローに曲がらなくなる。体がそれに強く反応して、球をドローにしたくなってしまう。すると上体がリキんだり、タイミングが早くなったり、下半身が止まり出してしまいます。桃子はそのような自分のクセを知って、受け入れられるようになりましたね」。

しっかりとつかまるドローボールが上田の武器であることには変わりはないが、自身の悪いクセを理解し、そのときの風の状況や、ライのコンディション、ピン位置によって、ドローボール以外の球筋をイメージして攻めることができるようになった。左足下がりやつま先下がりなどドローボールを打つことができないライからの練習も増やし、苦手意識のある状況に免疫をつけていったという。そして、それが1番の左足下がりのライからのフェードボール、2番の右から5ヤードに切られたピン位置の狭いところを狙うイメージにつながった。

「長年のクセというのは直すのは難しいです。だからこそ理解して受け入れることが大事ですね。桃子は冷静に分析できるようになって、落ち着いて判断ができるようになりました」。今週は上田の地元・熊本県の熊本空港カントリークラブで開催され、上田にとっては“準メジャー”ともいえる。こちらも2桁アンダーが出にくい難しいコースで、かつて優勝している舞台。2週連続優勝も見えてきそうだ。

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