首位の西郷とは6打差。逆転は難しいという表情を浮かべながらも、「きょうはピンが左右に振られて、すごい難しかったです。あしたも難しくなるはず。油断するとダブルボギーをすぐに打ってしまうので、警戒しながら攻めるところは攻めていきます。葛城では何が起きるか分かりません。それはみんな一緒ですから」と、あすへの決意を笑顔で話した。
出場している選手の誰もが、葛城ゴルフ倶楽部の難しさを口にする。そんな舞台で上位でプレーして、優勝争いの一角にいることを菅沼は楽しんでいるようだった。最終日も楽しみながら、己のすべてをぶつけてくるに違いない。菅沼は「できないことはやらない。自分にできることを全力でやる」というゴルフでスコアをつくる上での基本を思い出させてくれた。(文・河合昌浩)