もう一人、同じいわき市出身で、不安な気持ちとともに夜を過ごしたのが酒井美紀。「ちょうど母と電話しているときだった。電話越しにサイレンの音がずっと聞こえてきた。昨日は眠れなかった」とその時の気持ちを吐露した。
こちらは岸部と対照的に、開幕から2戦連続予選落ちと苦しい出だし。昨年から抱える腰椎分離症の痛みもあり、不安も大きい。それでも前を向く。「わたしが頑張ることで、少しでもいいニュースを届けたいです」。地元で応援してくれている家族やファンのためにも、精一杯プレーすることを2人の“東北人”が誓った。