この日の会見では、気持ちを鼓舞するように何度も「優勝」という言葉を口にした。昨年プレーオフで敗れた最終18番ホールでは、カラーからの7メートルをパターで沈めると力強いガッツポーズも繰り出した。その表情から弱気は感じられない。
17年の「樋口久子 三菱電機レディス」で1勝を挙げているが、この時は雨で最終ラウンドが中止になり舞い込んだもの。「運もあったし、その時の自分と比べても仕方ない。もっと成長したいですね」。まだ2日残っているが、あの時の悔しさを晴らすチャンスは訪れた。今年はこの土佐CCを上昇気流に乗るきっかけの地にしたい。(文・間宮輝憲)
