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土壇場の超絶ショット3連発、4人のPO、そして涙 お久しぶりの“これぞ渋野劇場”【2020-21年・担当記者が見たベストバウト】

土壇場の超絶ショット3連発、4人のPO、そして涙 お久しぶりの“これぞ渋野劇場”【2020-21年・担当記者が見たベストバウト】

配信日時:2021年12月16日 07時25分

死闘を制し渋野日向子が1年11カ月ぶりに勝った
死闘を制し渋野日向子が1年11カ月ぶりに勝った (撮影:村上航)
新型コロナウイルスの影響で、2020年と21年シーズン統合された国内男女ツアー。男子30試合、女子52試合が行われたロングシーズンの幕が閉じたが、そのなかで人々を興奮させる多くのドラマが生み出された。この1年半の間に現場で記者がその目でみた熱戦、“ベストバウト”をここで振り返る。

現地で撮影!米予選会通過後の渋野日向子「見せびらかしたい!(笑)」【動画】



この人の“復活”にふさわしい優勝劇だな。渋野日向子が1年11カ月ぶりの勝利をつかみ取った今年10月の「スタンレーレディス」を見て、こう思った。あまりにもドラマが詰め込まれ過ぎていて、試合終了後には何から取り掛かればいいのかと呆然としたことも、はっきり覚えている。そんなド派手な試合だった。

ここにつながる前兆はあった。このスタンレーまでに3試合連続でトップ10入り。本人は開幕前に「まだ(優勝は)全然考えられないし、自信もない。今は目の前の一打一打を全力でやるしかない状況」と話していたが、ショットは飛距離、精度ともにバツグンだった。初日28位タイと、ぼちぼちともいえるスタートを切ると、2日目に「67」をマークし一気に順位を5位タイまで上げる。そして2打差を追いかける状況で迎えた最終日の、特にクライマックスシーンは、何度も神がかり的なシーンを目にすることになった。

最終18番を迎えた時、すでにホールアウトしていたペ・ソンウ(韓国)に1打のビハインドという状況。後続の選手もいたが、バーディ以上を奪わなければ優勝の可能性が完全に閉ざされるというなかでのパー5だった。結果的にここから渋野は、“スーパーショット3連発”を披露することになる。

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