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目的を失ったことで抜け殻に 心技体は完全に崩壊した【森田理香子の過去・現在・未来】

目的を失ったことで抜け殻に 心技体は完全に崩壊した【森田理香子の過去・現在・未来】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2021年5月25日 11時30分

実際、14年以降の森田にはやる気を引っぱり出すだけの目標がなかった。言い方は悪いが、ただ試合に出ているに過ぎなかったのだ。心にスキが生まれると、技術にもほころびが出てくるのか、14年の「ニトリレディス」でいきなりシャンク病に襲われる。ティショット、セカンドショットに関係なく、まさかのタイミングでボールは右斜め45度に飛んでいく。ひどいときは1ラウンドで3回もあったほどだ。

さらに、追い打ちをかけるようにアプローチイップスにも見舞われる。「シーズン途中からアプローチするのが怖くなりました。どうやったら普通に打てるのか、それだけを考えていたぐらいです」。この時点で森田の頭の中には試合で勝つという意識は完全に消え去っていた。当然、体のメンテナンスを行う余裕もなかった。いくら賞金女王とはいえ、心技体が完全に崩壊した状態ではシード権を守ることすら難しくなる。16年に賞金ランキング69位まで落ちると、17年は89位に、6試合にしか出場しなかった18年は131位にまで順位を下げた。

「18年のニチレイレディスが最終戦となりましたが、自分の中ではこの試合を最後にしようと決めていたんです。ただ、引退といってしまうと、もうトーナメントには出場できなくなるじゃないですか。それでしばらく休みますという表現をしていました」

今にして思えば、そのニチレイレディスでは予選落ちしたものの、森田の表情はどこかすっきりとしていた。ことばでは、「セカンドQTに向けていい収穫もあったので、しっかりと調整します」と語っていたが、結局、セカンドQTに出場することはなかった。内心では第一線から離れるけじめをつけていたのだ。

「たまたまこの年でお世話になっていたスポンサーの皆様とも契約が切れるタイミングだったんです。ありがたいことに更新するとおっしゃっていただきましたが、申し訳ないのでお断りさせていただきました」

同じタイミングで祖父が経営していたゴルフ練習場が閉鎖したことも、クラブを置く方向へ背中を押したという。ツアープロ・森田理香子は18年限りで終止符を打つことになった。(文・山西英希)

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