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大里桃子が“ゆったり”と高弾道が打てる理由 ショットがいい選手ほどハマる悪魔の言葉【辻にぃ見聞】

大里桃子が“ゆったり”と高弾道が打てる理由 ショットがいい選手ほどハマる悪魔の言葉【辻にぃ見聞】

配信日時:2021年5月18日 08時00分

そもそも、どうしてこんなに悩むことになってしまったのか。辻村はショットメーカーの口グセが落とし穴になることが多いという。

「パターがもっと入ったら勝てるのに」

ショットメーカーゆえに人よりもチャンスが多い。だからこそ、短いパットが入っていないという思考に陥りやすいのだ。「短いのが外れるとイメージが残りますし、ストロークも悪くなっていく。そうして、どう動いていいか分からなくなるんです」。今はスタッツが明確に出るだけに弱点として明確となりがち。周りからも言われれば、どうしても気になってしまう。

また、ショートパットが悪くなることで、そればかりに執着し、短い距離の練習が多くなることも悪い方向に行ってしまうことがあるという。「短い距離の練習はどうしてもヘッドの動きだけにとらわれやすい。そうなればパッティングは難しくなってしまう。長い距離の練習も入れて大きなストロークやリズム、スピードを確認することもバランスよくやってください」。我々アマチュアも気を付けたい部分だ。

苦しんだパッティングの復調。辻村氏は握り方だけでなく、気持ちの面も大きいと見ている。「相当悩まされたと思いますが、今は自分の状態を認められているのがすごくいいと思います。隠そうとするのはやっぱりダメ。受け入れたうえで何をしなければいけないのか。それができたからこうして勝つことができたと思います」。

経験すればするほど難しくなるのがパッティング、と続ける。「多くのプロは“ジュニア時代が一番パッティングがうまかった”と言います。そして一番気持ちよくストロークできなくなるのがシニアプロです」。いい経験だけでなく、悪い経験も蓄積される。やればやるほどうまくなるものでないから難しい。

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