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藤田寛之、谷口徹に通じる打ち方 “パチン”と打てる稲見萌寧のパッティング【辻にい見聞】

藤田寛之、谷口徹に通じる打ち方 “パチン”と打てる稲見萌寧のパッティング【辻にい見聞】

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2021年4月26日 16時00分

グリーン上での成長が著しい稲見萌寧 パットの秘密はどこにあるのか
グリーン上での成長が著しい稲見萌寧 パットの秘密はどこにあるのか (撮影:上山敬太)
フジサンケイレディスクラシック」で2021年4勝目を飾った稲見萌寧。東洋一ともいわれる景観美とは裏腹に、難易度の高いコーライグリーンでの戦いを制した強さはどこにあったのか。上田桃子や小祝さくららを指導する辻村明志コーチに聞いてみた。

稲見萌寧、最新のパッティング【連続写真】

■男子プロのようなパッティングでコーライを制する!

今年に入って8戦で4勝と圧倒的な強さを見せる稲見。2019年はパーオン率1位に輝くなど、ショット力には定評があるが、なぜこれほどまでの成長を見せるのか。スタッツ面で飛び抜けていいのは、ボギー、ダブルボギーの少なさ。それはつまり、ショートゲーム改善のたまもの。前週の熊本で小祝のキャディを務めた際に、同組となった稲見のパッティングを見て「音がいい」と辻村氏は感じたという。

ことし大きく違うのは、「1ラウンドの平均パット数が19年の94位から23位。パーオンホールでも43位から7位と劇的に良くなっています。勝負どころのパッティングが決まっています」。芝目が立っている川奈のコーライグリーンでは、しっかりと打たなければ「打ち出した瞬間に切れる、カップに届かない」というなかで、稲見のパッティングは強いインパクト音とともにブレない転がりを見せていた。

「熊本で見ていましたが、ライン読みのセンスはすごく高いですし、打ち方もかなり良くなっていました。以前はテークバックを小さく、フォロースルーを大きくとっていたため、インパクトの再現性が低かったように見えましたが、今は逆。テークバックを大きくワイドにして、フォロースルー側が小さい。しっかりとヘッドが効いたスタイルで、“パチン”、“コツン”という重い音がしています」(辻村氏)

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