笹生優花のドライバースイングは圧巻【連続写真】
今回ジエに聞いたのは、19歳のルーキー・笹生優花について。昨年11月の「TOTOジャパンクラシック」で優勝したジエを「63」というビッグスコアで追い上げて2位に入ったのが笹生。そのとき語った印象は「ヤニ(・ツェン)を思い出します。自分のゴルフに自信がある感じがする」だった。
鮮烈なルーキーシーズンの始まりだった。20年開幕戦の「アース・モンダミンカップ」では初日を首位発進。最後は5位タイに終わったが、2戦目となった「NEC軽井沢72」で初日に「65」で飛び出すと2日目は停滞したが、最終日に「63」の大爆発を見せてツアー初優勝。翌戦の「ニトリレディス」では初日2位の滑り出しから、2日目に首位奪取、以降は1位を明け渡すことなく優勝を勝ち取った。
その後は優勝こそないものの、強烈なインパクトをファンにも選手にも植え付けている笹生のゴルフとはどんなものなのか。「怖い物知らずで、インパクトがありますね。ひとによっては淡々とプレーしていると見えるかもしれませんが、積極的でアグレッシブなゴルフです」とジエ。その積極性がビッグスコアにつながるゆえんだろう。
現在の平均ストロークは「70.3575」で堂々1位。さらにはパーオンホールでの平均パット数も1位、1ラウンドあたりの平均バーディ数も「3.76」で1位、そしてイーグル数も6コで1位。積極性に加え、最後のパッティングに至るまで、スキがないのが笹生の特徴だ。このスキのなさをジエは、「シンプルだから」と分析する。プレースタイルは前述のとおり前に進むシンプルなもの。そこに積極性が加われば、自ずと好スコアが生まれる。19歳という若さが大きなメリット生んでいる点も忘れてはならない。