桃子のコーチも絶賛する古江彩佳のスイング【連続写真・正面後方】
今回はツアーフル参戦初年度ながら、早くも3勝を挙げている古江彩佳。怪物ルーキー笹生優花を上回る20年最多となる勝ち星を挙げた20歳をどう評価するのか。
成績、メンタル・・・★★★★★
本当に「すごい」の一言。19年、「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」で初めてテレビ解説のしごとで組に付かせてもらい見たときからすごくいいゴルフをしていましたが、さらにレベルアップした感じですよね。20年のプロ初優勝は特に劇的でした。約18mの超ロングパットを決めてプレーオフに持ち込むと、プレーオフでは2打目をピッタリつけて勝ちました。顔つきとか表情を見ているだけで、本当にメンタルが強いなと感じました。
古江さんを見ていると、私の高校の先輩でもある宮里藍さんを思い出します。藍さんは笑顔のときと集中するときと顔つきが違うタイプでしたが、メンタルの強さや集中力は不動裕理さんと賞金女王争いをしていたときの藍さんを思い出しました。本当に強い選手だと思います。
そのメンタルがゴルフのどこに出ているかと言えば、優勝争いしていても、同伴競技者がいいプレーをしていても左右されず自分のゴルフをできるところ。3勝目を挙げた大王製紙エリエールレディスが特に顕著で、最終日に同じ組で優勝を争ったのは飛ばし屋の笹生優花さん。常に前に行かれるのはどうしたって嫌です(笑)。でも、古江さんは常に自分が長い番手で先に打つ状況でも淡々とプレーできていました。そして、自分が先にチャンスにつけて相手にプレッシャーをかけていました。強い心と高い技術を持っているからこそ、メリットのほうを強調できたという、古江さんの良さが光った3勝目でしたね。